新人の頃、亜鉛華軟膏の処方が来て間違って調剤したことがあります。亜鉛華単軟膏を調剤しました。初々しくも苦々しい思い出。

「亜鉛華軟膏」と「亜鉛華単軟膏」

何が違うの？　って調べたら結構情報が出てくるので軽くかいときます。

効能効果に違いは見られません。組成が違います。

　

亜鉛華軟膏には酸化亜鉛が２００ｍｇ/１ｇ

亜鉛華単軟膏には酸化亜鉛が１００ｍｇ/１ｇ

　

亜鉛華軟膏は基剤に白色ワセリンが。加えて乳化剤も入ってるので

“水分を吸う”ニュアンスです。

亜鉛華単軟膏の基剤は単軟膏系で、乳化剤は含まずです。

　

　

ジュクジュクしてる（滲出液が多い）患部には酸化亜鉛が倍量入っている亜鉛華軟膏がおすすめです。治ってくれば亜鉛華単軟膏に切り替えたりします。

患部の状態を基剤によって使い分けるわけですな。

　

　

　

　

同じように、名前似てるくせに！　きぃぃぃいい！　となる薬剤がまだまだございまして、薬剤の取り違えはこのような名前が似通っているせい、が原因となることもあります。

ザルティアとザイティガ。そもそも効果が違うし、片方は劇薬で、片方は普通薬だし、取り違える事はないと思いますが、ヒューマンエラーは恐るべしです。

処方が間違えている可能性だってあります。同じ泌尿器科系の薬だし、ちょっと名前も似てるから、入力ミスするパターンですね。

ユリーフとユリノームも似てるらしい。間違えたことないけど。

　

　

　

とまぁ、薬剤の名前が似てるものは、もっと難解で雑多な名前に変えてしまえばいいんですよ。

「田町ユリーフ」「ユリノームXYZ」とか

「亜鉛華単単単単単単軟膏」「亜鉛華軟膏」とか

「★リトドリン★」「ミドドリン」とか

パッと見ただけでも覚えやすそうな、こう、工夫をしなさい！！

　

　

　

　

　

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