まだ8月なのにインフルエンザ?今年はかなり早く流行が始まっています
こんにちは。
まだまだ暑い日が続いていますが、今回は少し意外な話題です。
インフルエンザが、すでに流行シーズンに入っています。
「え?インフルエンザって冬じゃないの?」
と思いますよね。
私たちもインフルエンザと聞くと、寒くなってきた11月、12月頃から増えてくるイメージがあります。
ところが2026年は、なんと8月の時点で全国的な流行入りとなりました。
今回は、
「今どれくらい流行っているの?」
「なんで夏なのにインフルエンザ?」
「今から何か対策した方がいい?」
というところを、できるだけ分かりやすくお話ししたいと思います。
そもそも「流行入り」ってどういうこと?
厚生労働省では、全国の決められた医療機関からインフルエンザ患者数の報告を受けています。
そして、1つの医療機関あたりの患者報告数が**「1.00人」**を超えると、一般的に「流行シーズンに入った」と判断する目安になります。
2026年第34週(8月17日~23日)は、この数字が全国平均で1.11人となりました。
前の週は0.69人だったので、
0.69 → 1.11
と、1週間でかなり増えています。
ただし、ここは誤解しないでください。
「流行入り=ものすごく大流行している!」
という意味ではありません。
あくまで、
「インフルエンザが増え始めていますよ」
というサインです。
それでも8月にこのラインを超えるのはかなり珍しく、1999年以降では、2009年の新型インフルエンザ流行時に次いで2番目に早い流行入りとされています。
インフルエンザって冬の病気じゃないの?
これが今回、一番気になるところだと思います。
一般的に日本では、インフルエンザは冬に流行する感染症というイメージがあります。
実際、例年は寒くなってから患者さんが増えてくることが多いです。
ところが近年は、必ずしも
「インフルエンザ=冬だけ」
とは言えなくなってきています。
今回なぜこれほど早く増えているのかについて、「これが原因です」と一つに決めることはできません。
海外との人の行き来や、人が集まる機会、海外でのインフルエンザの流行状況、私たちが持っている免疫の状態など、いろいろな要因が関係していると考えられます。
ですので、
「8月に熱が出たからインフルエンザではないだろう」
とは、もう言い切れないわけです。
全国どこでも大流行しているわけではありません
ここも大事なポイントです。
今回、「全国的に流行シーズン入り」といっても、全国どこでも同じように患者さんが増えているわけではありません。
地域によってかなり差があります。
例えば第34週では、沖縄県が定点あたり4.43人と多く、岩手県2.10人、青森県2.08人、神奈川県1.99人など、すでに流行開始の目安である「1.00」を超えている地域があります。
一方で、まだ1.00を下回っている地域もあります。
ですので、
「日本中でインフルエンザが大流行している!」
と必要以上に怖がる段階ではありません。
ただ、
「今年は例年よりかなり早く動き始めている」
ということは、知っておいていいと思います。
こんな症状があれば「夏風邪」と決めつけないで
発熱や咳、のどの痛み、鼻水、倦怠感などが出たとき、
「夏風邪かな?」
と思う方も多いでしょう。
もちろん、夏に発熱する原因はインフルエンザだけではありません。
新型コロナウイルスをはじめ、さまざまな感染症があります。
ただ、今年については、
「夏だからインフルエンザではない」
という考え方はしない方がよさそうです。
高熱が続く、強い倦怠感がある、呼吸が苦しい、水分が取れないなど、症状が強い場合には無理をせず医療機関へ相談してください。
今からできることは、結局いつもの基本です
インフルエンザが早く流行し始めたからといって、何か特別なことをしなければならないわけではありません。
大切なのは基本的な感染対策です。
手洗い、咳エチケット、換気、十分な睡眠や休養。
「そんな当たり前のこと?」
と思われるかもしれませんが、結局こうした基本的な対策を続けることが大切です。
特にこれからは夏休みが終わり、学校が始まります。
人と接触する機会が一気に増える時期なので、お子さんがいるご家庭では体調の変化にも少し気をつけてみてください。
インフルエンザの薬についても少しだけ
薬局としては、ここもお伝えしておきたいところです。
インフルエンザと診断された場合には、オセルタミビル(タミフルなど)、バロキサビル(ゾフルーザ)、吸入タイプの抗インフルエンザ薬などが処方されることがあります。
ただし、
「インフルエンザになったら全員が必ず抗インフルエンザ薬を飲まなければならない」
というわけでもありません。
年齢、症状、発症してからの時間、基礎疾患などを考慮して、医師が必要性を判断します。
また、発熱したときに使用する解熱剤についても、年齢や状況によって選択する薬が変わることがあります。
「家に残っている薬を飲んでもいい?」
「市販の風邪薬と一緒に飲んで大丈夫?」
「子どもにこの解熱剤を使っていい?」
こういった疑問があれば、自己判断せず医師や薬剤師に確認してください。
薬局でもご相談いただけます。
ワクチンはどうしたらいい?
「もう流行しているなら、インフルエンザワクチンも早く打った方がいいの?」
と思われるかもしれません。
ただ、流行開始が早かったからといって、ワクチン接種を自己判断で極端に早めればいい、という単純な話ではありません。
ワクチンの供給時期や接種開始時期、効果が期待できる期間などもあります。
特に高齢の方、基礎疾患のある方、小さなお子さんなどは、今年いつ頃接種するのがよいか、かかりつけの医療機関で相談しておくとよいでしょう。
「夏だからインフルエンザじゃない」が通用しない年かもしれません
2026年は、8月という異例の早さでインフルエンザが流行シーズンに入りました。
とはいえ、現時点で全国的な大流行が起きているという意味ではありません。
必要以上に怖がる必要はありませんが、
「今年はちょっと早いぞ」
くらいには考えておいた方がよさそうです。
そして一番気をつけたいのが、
「まだ夏だからインフルエンザではないだろう」
と決めつけてしまうこと。
季節だけで判断せず、発熱や咳、強い倦怠感などがある場合には体調をよく観察してください。
これから学校も始まり、人が集まる機会も増えてきます。
今年のインフルエンザがこのまま増えていくのか、一度落ち着くのかは、まだ分かりません。
当薬局でも感染状況や医薬品の供給状況を確認しながら、必要な情報をお伝えしていきたいと思います。
お薬の飲み方や市販薬との併用など、気になることがありましたら、お気軽に薬剤師までご相談ください。
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