インフルエンザの時にはロキソニンはダメ?

昔どこかで聞いたことのある話でしたが、

はて?

いったいどこでこんな事を耳にしたんだ?

 

 

 

 

インフルエンザかもしれない! 高熱が出ている! うっかりロキソニンを飲んでしまった! いやーおそろしい! 誰かが何かロキソニンはあーでこーで危ない

って言ってたぞ!

 

 

そんな話を今日はしていこうかな、と。

 

 

 

まずはインフルエンザの時によく処方されるのが

解熱鎮痛剤のカロナール

ですねぇ。

お子さんで熱が出たらまずこれが出される、と言ってもいいほどの主力医薬品。

 

インフルエンザの時も安心して服用できるので、処方の第一選択でもあります。

しかし、じゃあロキソニンはダメなのかい! という話ですが、

 

 

 

解熱鎮痛剤にはステロイドじゃない抗炎症作用を有する(NSAIDs)枠組みの解熱鎮痛剤があります。

このNSAIDsの中には皆さんもご周知の通り、ロキソニンがあったり、ボルタレンやポンタールといった種類の薬剤が入っています。

 

このNSAIDsを服用したインフル罹患患者(とくに小児)に、インフルエンザ脳症やライ症候群といった病気への発展が見受けられた

らしい、です。

 

 

解熱剤を服用してようがしてまいが、インフルエンザ脳症になる方はもちろんいます。が、有意に罹患率を上昇させた、という報告があがっているそうなんです。

 

 

ですので、インフルの時にNSAIDs系飲んだらダメだよなー、っていう事になっているのですが、インフルエンザの時にロキソニンが処方されているケースもちらほら見受けられます。

 

例えばボルタレンですが、添付文書には、

赤枠は禁忌です。絶対すんなよー、という枠組みです。見ていただきたいのは左下、2.9のところです。

インフルエンザの臨床経過中の脳炎・脳症中の患者

が、禁忌となっております。

しかしロキソニンには、

禁忌のところには特にインフルエンザについては触れられておりません。同じNSAIDsなのに。

 

 

と、いうわけで、インフルエンザの時にロキソニンはダメ! というのは極論であって、ロキソニンが処方されるケースもしばしばありますよ。

医師の指示の下、大人ならロキソニンもあり得ます。

子供だとカロナールがすすめられます。なんたってインフルエンザ脳症は小児に多い、ってあるんだもの。あと妊婦さん。医師の判断にもよりけりでしょうが、妊婦の方にもカロナールが処方されます。

 

インフルエンザ脳症とかとの因果関係が否定できない以上、

安全そうなカロナールでいいよね

って事で今日はここまで。

 

 

 

 

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