アナフィラてんかん低血糖!!

アナフィラキシー、てんかん重積状態、重症低血糖について、それぞれの概要、原因、症状、治療法をまとめます。


1. アナフィラキシー(Anaphylaxis)

概要

アナフィラキシーは、アレルゲンに対する急性の全身性過敏反応であり、生命を脅かす可能性があります。重症の場合、アナフィラキシーショックを引き起こします。

原因

  • 食物(ピーナッツ、甲殻類、卵、牛乳など)
  • 薬剤(抗生物質、NSAIDs、造影剤など)
  • 昆虫(ハチ、アリの毒)
  • ラテックス
  • 運動誘発性(食物依存性運動誘発アナフィラキシー)

症状

  • 皮膚症状:蕁麻疹、かゆみ、紅潮
  • 呼吸器症状:気道浮腫、喘鳴、息苦しさ
  • 循環器症状:血圧低下、頻脈、ショック
  • 消化器症状:嘔吐、腹痛、下痢
  • 神経症状:意識障害、めまい

治療

  • エピネフリン(アドレナリン)筋注(0.3mg IM:成人、0.01mg/kg IM:小児) → 最も重要
  • 酸素投与
  • 静脈路確保と輸液
  • β2刺激薬(サルブタモール)吸入(気道症状が強い場合)
  • ステロイド(ヒドロコルチゾン、メチルプレドニゾロン)投与
  • 抗ヒスタミン薬(ジフェンヒドラミン、フェキソフェナジンなど)

2. てんかん重積状態(Status Epilepticus, SE)

概要

てんかん重積状態は、5分以上持続する発作または意識回復なく連続する発作であり、神経障害や死亡のリスクがある救急疾患です。

原因

  • 既存のてんかん患者の薬物アドヒアランス不良
  • 脳卒中、頭部外傷、脳腫瘍
  • 感染症(髄膜炎、脳炎)
  • 低血糖、低ナトリウム血症
  • アルコール・薬物関連(離脱症候群、中毒)

症状

  • 強直間代発作の持続(全身のけいれん)
  • 意識障害
  • 無呼吸、低酸素血症
  • 自律神経症状(発汗、頻脈、血圧変動)

治療

  1. 緊急処置
    • ABC(気道・呼吸・循環)の確保
    • 酸素投与、静脈路確保
    • 血糖測定(低血糖ならブドウ糖静注)
  2. 薬物治療(時間経過別)
    • 0~5分:第一選択
      • ベンゾジアゼピン系(ジアゼパム 10mg 静注 or ミダゾラム 5~10mg 筋注)
    • 5~20分:第二選択
      • フェニトイン or ホスフェニトイン(15-20 mg/kg 静注)
    • 20~40分:第三選択
      • バルプロ酸ナトリウム or レベチラセタム(場合によってはフェノバルビタール)
    • 40分以上:難治性重積発作
      • 全身麻酔(プロポフォール、チオペンタール、ミダゾラム持続静注)

3. 重症低血糖(Severe Hypoglycemia)

概要

重症低血糖は、血糖値が50mg/dL以下になり、意識障害や昏睡、痙攣を引き起こす状態です。糖尿病患者で特に問題となります。

原因

  • インスリンまたはSU薬(グリベンクラミドなど)の過剰投与
  • 食事摂取不足
  • 激しい運動
  • アルコール摂取
  • 腎不全や肝不全

症状

  • 交感神経刺激症状(軽症):発汗、動悸、振戦、焦燥感
  • 中枢神経症状(重症):めまい、意識低下、痙攣、昏睡
  • 自律神経障害のある糖尿病患者では無症候性のこともある

治療

  1. 軽症(意識がある場合)
    • ブドウ糖15g経口摂取(ジュース、砂糖水など)
  2. 中等症(意識が低下している場合)
    • ブドウ糖 20~40mL(50%)静注(速やかに血糖を上げる)
  3. 重症(意識消失、痙攣)
    • グルカゴン1mg筋注(経口摂取が不可能な場合)
    • ブドウ糖持続点滴(10%ブドウ糖 100mL/hr)
    • 原因検索(糖尿病薬の誤投与、腫瘍インスリノーマなど)

まとめ

状態原因主な症状初期治療
アナフィラキシーアレルゲン(食物・薬・昆虫など)蕁麻疹、気道浮腫、血圧低下、ショックエピネフリン筋注(最優先)、酸素、輸液
てんかん重積状態てんかん、脳卒中、低血糖などけいれん持続、意識障害、無呼吸ベンゾジアゼピン系(ジアゼパム静注)
重症低血糖糖尿病薬過剰、食事不足発汗、振戦、意識障害、痙攣ブドウ糖静注 or グルカゴン筋注

これらはすべて緊急対応が求められる重篤な病態であり、迅速な診断と治療が重要です。

 

 

 

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