更年期障害と診断されて漢方もらったけど・・・

大学の時は漢方の授業が嫌いでした(゚д゚)

在学中はさほど興味もわかず、授業の内容も自分にはちんぷんかんぷんで非常に難しかったです。

そんな漢方ですが薬剤師として働き始めるとイヤでも毎日接しないとダメな範囲で、悲しいかな、興味をもたざるをえなかったです。

 

 

さて先日訪れた患者さんから世間話がてら漢方薬についてお話する機会がありました。

なんでも自分は更年期障害っぽくて? 知人に「加味逍遥散」の漢方をもらったとか。知人いわく、めちゃ効いたとかでオススメ商品らしい。

まず言いたいのは、

人に自分の医薬品を渡さないように

次に

漢方は個々人にあわせてオーダーメイドするもの

 

ですので、自分に合ったから他人にも合う、は完全に大間違いです。

漢方をもらった方は服用後吐き気がして体調を崩したそうです。

 

そんな漢方を決めるにあたって「」「」「」の3本柱の概念があったり、「陰陽」だとか五臓六腑だとか「証」だとか、割と漢方で考えることは多いし、そこまで自分に漢方の知識があるわけではないので説明は省きます。

ようは体質とか症状とかによって更年期障害=この漢方ね、は間違っていて、個々人に厳密に合わせていかないと効果は得られないんですよ、と言いたいんですよ。

肥満だから防風通聖散ね♡も効果出る人と出ない人、わかれます。

今回は更年期障害についてどのような漢方があるのか、もしくは自分に合っているのかを知ってもらうために記事を書きます。

以下、まずはクラシエさんのサイトから陰陽。じゃなくて引用。

◆ のぼせ、イライラ、ホットフラッシュ(急な発汗)が気になるあなたには
あなたの気・血・水の3つの柱をチェックしてみましょう。
加味逍遙散(かみしょうようさん)
□ 気滞 □ 血虚 □ 水滞
更年期障害で一番多く使われている漢方薬です。
乱れた気のバランスを整え、同時に過剰な熱を抑えてくれるため、イライラ、抑鬱などの精神不安を改善するだけでなく、のぼせやほてり、ホットフラッシュなどの熱症状も抑えてくれます。

また血(けつ)を補い、水の巡りを良くするなど、気血水全体を整える生薬がバランス良く配合されているのも加味逍遙散の魅力。3本柱をしっかり整えてくれます。

更年期に限らず月経不順、月経困難症、不眠、冷え症など女性の主要な悩みに幅広く対応し、改善してくれます。
特に“生理前に胸が張る”タイプにおすすめで、生理前のイライラやむくみなどPMS症状にも効果的です。

◆ 不安感や動悸、不眠があるあなたには
柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
□ 気滞 □ 気虚
不安神経症や対人恐怖症などによく使われる漢方薬です。気を整え、鎮静してくれる生薬がしっかり配合されているため、不安感や恐怖感が強い、眠れないなど更年期の神経症に限らず、さまざまな神経症を改善します。また動悸や不眠にも対応し、更年期に起こりやすい症状に幅広く対応します。比較的体格の良い人におすすめの漢方薬です。

◆ 心身ともに疲れ、胃腸が弱く、不安感や不眠があるあなたには
加味帰脾湯(かみきひとう)
□ 気虚 □ 気滞 □ 血虚
顔色もすぐれず、心身共に疲れている…そんな弱っているカラダを改善してくれる漢方薬です。特に胃腸の弱いタイプにおすすめで、気と血を補う生薬がしっかり配合され、弱っている気血を整えてくれます。

不安感や悲哀感が強いなどの精神不安や神経症だけでなく、加味逍遙散同様、過剰な熱を抑える生薬も入っているため、イライラやほてりなどの熱の症状も改善してくれます。

また、貧血や寝つきが悪い、眠っても眠りが浅い、すぐ目が覚めるといった不眠症にも効果的。幅広く改善してくれる漢方薬です。

 

だそうです。ほえ〜

他にも色々と種類が漢方にはあって、話をすすめていくうちに

僕はその患者さんに「桂枝茯苓丸」をすすめました。効能効果は↓↓↓

効能・効果

比較的体力があり、ときに下腹部痛、肩こり、頭重、めまい、のぼせて足冷えなどを訴えるものの次の諸症: 月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、血の道症注)、肩こり、めまい、頭重、打ち身(打撲症)、しもやけ、しみ、湿疹・皮膚炎、にきび

注)血の道症とは、月経、妊娠、出産、産後、更年期など女性のホルモンの変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状および身体症状のことである。

ですって。もっと他にも漢方は種類があって、もっと体に合ったものが存在するかもしれないので一度レディースクリニックか、ためにしOTC医薬品でどうぞ、と言って話は終わりました。奥が深いのです漢方は。

あと気になったのは、加味逍遥散を飲みだしてから浮腫もひどくなった気がする、とかも言ってましたね。漢方って副作用がないと思いこんでいると痛い目くらいます。

漢方にも副作用があって、偽アルドステロン症とかいうのが有名でしょうね。学校で習いました。

甘草」という生薬を過剰摂取すると、アルドステロン(ホルモン)が大量に出てる時みたいな諸症状(高血圧、むくみ、K低下等)が出るので偽アルドステロン症と呼ばれてます。

K値がさがりまくると低カリウム血症とかになって脱力感とか筋肉痛みたいな症状も出てしまいますので注意。怖いこと書いてますけど、よほどの事がない限り漢方ひとつ飲んで副作用がでた!とかにはならないですので。

 

えらそうな事書きましたけど、相談に乗れる程度の知識はつけたつもりです。

漢方がドラッグストア等でかんたんに入手できたり、その内臓脂肪に漢方を! とかダイエットに漢方を! とかのCMや情報がごくごく普通に流れ込んでくるので、誤情報をむやみに取り入れないように。

 

 

 

 

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