GLPはわかった。

GIPだぁ？

　
「GLP-1（グルカゴン様ペプチド-1）」と「GIP（胃抑制ポリペプチド）」の違い、そして両方に作用する薬（例：マンジャロ＝チルゼパチド）がなぜ注目されているのかを、作用機序・効果の違い・エビデンスの観点からわかりやすく解説します。

---

✅ GLP-1 vs GIP：基本の違い

項目	GLP-1	GIP
正式名称	Glucagon-Like Peptide-1	Gastric Inhibitory Polypeptide
分泌場所	小腸（主にL細胞）	十二指腸・小腸（K細胞）
主な作用	インスリン分泌促進、食欲抑制、胃排出抑制	インスリン分泌促進、脂肪代謝・感受性向上
食欲への作用	強い（満腹中枢を刺激）	弱いまたは限定的
糖尿病治療薬としての利用	多くの薬が承認済	GIP単独の薬はまだない（研究段階）

---

✅ 両方に作用する薬「マンジャロ®（チルゼパチド）」とは？

• GLP-1とGIPの両方の受容体に作用する世界初の「インクレチン系デュアルアゴニスト」
• GIPの作用によって脂質代謝改善、GLP-1耐性の克服、体重減少の増幅が期待されている

---

🔬 実際の研究結果：GLP-1単体 vs GIP+GLP-1（チルゼパチド）

▶ SURPASS試験（マンジャロの臨床試験）

比較	体重減少効果	HbA1c低下効果
セマグルチド（GLP-1のみ）	約6.2〜8.8kg	-1.8%前後
チルゼパチド（GLP-1＋GIP）	最大15kg以上	-2.3%前後

→ 体重減少・血糖改善のいずれもチルゼパチドのほうが優れているというエビデンスあり（※SURPASS-2など）

---

💡 なぜGIPを加えると効果が上がるのか？

GIPの効果	説明
脂肪細胞への作用	インスリン感受性を上げる、脂肪酸の分解促進
GLP-1への相乗効果	GLP-1が効きにくくなった人でも再感受性を得られる可能性あり
食後血糖スパイク抑制	小腸での糖吸収の緩和作用もあるという研究あり

---

🤔 一部で「GIPは意味がない」と言われる理由

• GIP単体では肥満者や糖尿病患者で**インスリン分泌が鈍くなる（耐性がある）**ことがあり、GLP-1に比べて有用性が疑問視されていた
• しかしGLP-1との併用・相乗作用によって有効性が見直されているのが現在の流れ

---

✅ 結論（総合比較）

項目	GLP-1作動薬	GLP-1＋GIP作動薬（チルゼパチドなど）
食欲抑制	◎	◎（ほぼ同等）
血糖改善	◎	◎＋（GIPによるさらなる感受性）
体重減少効果	◯〜◎	◎〜★（最大級）
副作用（吐き気など）	多い	やや多め（ただし許容範囲）
価格	保険適用外のものが多い	自費 or 高額（現状）

---

📝 まとめ

• GIP単独では効果は弱いが、GLP-1との組み合わせでは相乗効果が期待される
• チルゼパチド（マンジャロ）はGLP-1の効果にGIPが“増幅”を加えた画期的薬剤
• GLP-1耐性が出た人に対しても、GIP併用で再度効果が出る可能性がある

---

　

　

　

多汗症、オンライン診療、オンライン服薬指導ふくめ

お薬の事はもちろんそれ以外でも何でも相談しに来てください。

講演会なんかもしちゃったりなんかして。

抗原検査キット（唾液・鼻腔）あります。

待ち時間の短縮に貢献中。待ち時間でお悩みの方は是非アルファ薬局へ！

もう一度。薬局での待ち時間が長いと思われる方は、もれなくアルファ薬局へ。大事なので二回言います。

※処方箋の有効期限は処方発行日を含め４日以内と定められています。諸事情で４日以内に薬局に持ち込めない場合、アルファ薬局でも対応可能な事がありますので、一度ご相談の連絡を。お待ちしております。

処方薬の配達を承っております。郵送でよければ全国すべての地域に対応可です。

土曜日も18：00まで開局中！

　

〒599-8247　大阪府堺市中区東山570−4

アルファ薬局

TEL：072−230−1193　FAX：072−230−1223

開局時間：平日　9：00～18：00　土曜日　9：00～18：00

基本、日・祝休みです。

※堺市全域でお薬の無料配達サービスをしております。原則時間指定は致しかねますが、その他地域においても可能な限り対応しております。お気軽にご相談ください(^^)　LINEにてスムーズなやり取りもできますよ。

大阪市（平野区、東住吉区）、堺市、高石市、和泉市、岸和田市、貝塚市、泉南市、阪南市を現在在宅訪問含め対応しております！順次ロードマップ拡大中。