調剤事務の1日の流れ


薬局で働く事務員さんの一日とは?

~知られざる「縁の下の力持ち」~

薬局といえば「薬剤師さんが薬を出すところ」というイメージが強いかもしれません。
しかし、その裏で薬局の運営を支えているのが「調剤事務(医療事務)」の存在です。
今回は、そんな事務スタッフの役割や一日の流れ、そして大切な仕事である「レセプト業務」についてご紹介します。


■ 調剤薬局における事務員の役割とは?

薬局の事務員は、薬剤師のように直接薬を触ることはありませんが、
患者さんの受付から会計、処方箋の情報入力、保険請求まで多岐にわたる業務を担当しています。
まさに薬局の「受付係」であり「経理係」であり、「調整係」でもあるオールラウンダーな存在です。

主な役割を簡単に挙げてみましょう:

  • 患者さんの受付・対応(初めて来た方には保険証の確認など)
  • 処方箋の内容を専用ソフト(レセコン)に入力
  • 薬剤師が調剤しやすいように情報を整える
  • お薬ができたら会計処理とお渡し
  • 薬剤師が入力した薬歴やレセプトのチェック
  • 月末・月初のレセプト請求作業(※詳細後述)
  • 電話応対(医療機関や患者さんからの問い合わせ)

患者さんと最初に顔を合わせるのが事務員さんであり、薬局の第一印象を決める大切な存在なのです。


■ 薬局事務員さんの「ある一日」

ここでは、よくある**1日勤務の流れ(9:00〜18:00)**を例にご紹介します。


⏰ 9:00 開局・朝の準備

  • パソコンやレジの起動、清掃、消毒
  • 当日の薬剤在庫やFAXの確認

📝 9:30〜12:00 午前中の受付ラッシュ

  • 処方箋を受け取り、患者さんの保険証を確認
  • 内容を入力して薬剤師に渡す
  • 会計とお薬の引き渡し、説明の補助

🍱 12:30〜13:30 交代で昼休憩

  • 忙しい日は電話応対など合間に対応することも

🔁 14:00〜17:30 午後の外来対応+事務処理

  • 午後の処方受付
  • 処方内容や入力ミスのチェック
  • 薬剤師が入力した薬歴の確認・整理
  • 事務用品や備品の補充、在庫確認なども

📑 17:30〜18:00 締め作業・日報・退勤

  • レジの集計や患者数の報告
  • 明日の準備をして退勤

■ レセプト業務とは?

薬局事務の仕事の中でも特に重要なのが「レセプト業務」です。

レセプト(診療報酬明細書)とは、処方された薬や加算点数を保険者(国保・社保など)に請求するための書類のこと。
簡単に言えば、
薬局が「この月にこれだけの薬を扱いました。その分のお金をください」と国に提出する請求書です。

レセプト業務は主に以下のような流れになります:

  1. 日々の処方内容や点数を入力・記録(調剤報酬点数に基づく)
  2. 月末にデータをチェックし、誤りがないか確認
  3. 必要な情報を印刷 or 電子請求(レセ電)として提出
  4. 保険者から返戻(エラー)が来た場合は修正・再請求

とくに月末〜翌月10日くらいまでは**「レセプト期間」**と呼ばれ、事務員さんの腕の見せどころです。


■ 未経験でもできるの?

答えは YES
調剤事務の仕事は、医療知識がなくても基本から教えてもらえる職場が多く、
また現在では「医療事務技能認定」などの資格取得を支援してくれる薬局もあります。

大切なのは「人と接するのが好き」「数字や細かい確認が苦でない」「チームワークを大切にできる」こと。


■ まとめ:薬局事務はプロの仕事

薬局の事務員さんは、ただの「受付係」ではありません。
患者さんとのコミュニケーション、薬局運営の円滑化、そして保険請求の正確性。
まさに、薬剤師を裏で支える専門スタッフです。

  

いつも助けられてばかりです、ありがとうございます。

デキる事務員さんともなると、待合室での患者さんの状態、状況にも目を配り、必要に応じて薬剤師に気づいたことを伝達。

患者さんとおしゃべりして場をなごます。顔をみただけで患者さんのパーソナリティなことを覚えている。名前を出しただけでどの患者さんなのか把握している。

とか、スーパー事務員って、居るんですよ。

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